テロと戦争の世紀か 2015 11 22
21世紀は、テロと戦争の世紀になってしまうのか。
2015年11月22日の国際戦略コラム(No.5552)には、このような記事がありました。
「過激派の温床」と指摘される、
ベルギーのブリュッセル西部モレンベーク地区で、
20日夜に行われた家宅捜索で、
「化学物質と大量の武器が押収された」という。
(引用、以上)
あれは、幻だったのか。
1991年、ソ連が崩壊して、
多くの識者が「平和の配当がやってくる」と述べました。
しかし、結果は、世界各地で、
紛争、テロの連続です。
さらに核拡散という結果も出ています。
日本の近くでは、
北朝鮮が3回目の核実験を成功させて、
事実上の核兵器保有国になっています。
中国は、潜水艦発射型の核弾道ミサイルを完成させ、
着々と配備を進めています。
こうした原子力潜水艦から発射されるミサイルは、
さすがのアメリカでも、探知不能でしょう。
「平和の配当」はなかった。
そして、誰もが未来を予想できない「不確実な時代」がやってきた。
幻の東京オリンピック 2014 7 26
2017年8月11日、北朝鮮から発射された、
20キロトンの核ミサイルが、
赤坂にある全日空ホテルの上空600mで爆発した。
国民保護警報が鳴り始めてから、わずか1分後だった。
車で移動中の首相も防衛大臣も即死だった。
連絡が取れたのは、環境大臣だけだった。
東京都民の余命は、オリンピック招致に成功してから、たったの4年。
あの感動から4年後、未来は、突然、途絶えてしまった。
最高高度300kmから放物線を描いて落下する核弾頭を含む再突入体は、
速度をぐんぐんと増し、音速の8倍となって大気圏に突入してきた。
市谷にいた部隊は、天空から高速で落下してくる10個の再突入体へ向けて、
16発の迎撃ミサイルを、次々に発射した。
しかし、もととも個々の命中率が10%以下と低い上に、
敵の弾道ミサイルが近距離から発射されているために、
迎撃の時間が極端に限られていること、
さらに多数のおとりの再突入体のために、
自衛隊の迎撃は失敗に終わった。
(参考文献 「東京に弾道ミサイル」 高田 純)
「こんな形で、遷都が実現してしまうとは、悲しい」
大阪都知事の橋爪悟は、嘆く。
「僕の夢は、東京都と競うことだったのに」
ニュースでは、東京23区があった地域は、
強い放射線のため、50年間立ち入り禁止となったと伝えている。
さて、こんな未来が待ち受けているとしたら、
あなたは、どうしますか。
東京オリンピックは、2020年開催です。
しかし、それまでには、確実に、
北朝鮮は、核弾頭ミサイルを完成させるでしょう。
アメリカに助けてもらいますか。
しかし、アメリカまで届く核弾頭ミサイルを北朝鮮が完成させると、
つまり、大陸間弾頭ミサイルが完成してしまうと、
アメリカは、参戦を躊躇するでしょう。
世界において、核拡散が進めば進むほど、
アメリカは、一国平和主義になっていくでしょう。
今のところ、北朝鮮は、平静心を保っていますが、
いつまで、その平静心が続くか、誰も予想できないでしょう。
理性が狂気に変わる時。